— 溢れ出す色彩、息づく線 —
「配色」と「線」による表現の模索。
ふるさとの山々が朝夕に見せる色の変化、虫や植物が持つユニークな形。仲村理恵の創作の根底には、幼少期から変わることのない自然へのときめきがあります。
その感性は、2013年に出会った線画によって新たな生命を吹き込まれました。彼女が描き出すのは、花瓶の花や街角の情景、そして真摯な眼差しで捉えられた裸婦。空間に存在するモチーフたちは、集中し研ぎ澄まされた「一筆書き」のような線によって、鮮やかにその命を宿します。
アクリルを重ねて生まれる、どこか詩的な配色の美しさ。
そして、内側から溢れ出す高揚感を乗せた、走る筆跡。
いつか失われてしまうかもしれない風景や、人の暮らしのささやかな息づかい。
言葉を超えた高次元の感情が、一筋の線となって画面に響き合います。
春の光が差し込む会場で、そのみずみずしい表現世界をぜひご体感ください。
アートプロ ガラ 主宰 たなか照未