<声>

太古

一つの声があった

 

それは

風の中に

木々の戦ぎの中に

声帯とセミの羽の震えの中に

よみがえり

そして消えていく

 

彗星が

瞬間から永遠へと飛び去るとき

氷山が割れ

白亜紀のかおりが立ち上がるとき

それは、よみがえり、消えていく

 

存在の喜びの声

非在のはるかかなたの声

 




















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